生け花とフラワーデザインの違いって?
生け花とフラワーデザインの違いって?
生け花=華道は日本発祥の文化
日本は四季折々の花が咲く国。昔の歌集にも花を詠んだ歌がたくさんあります。
日本人は花に対する感性を生かしながらそれを楽しみ、やがて華道として庶民にまで浸透していったのだと思います。(室町時代に確立される)
*簡単な説明ですが、詳しく知りたい方はウィキペディアをご覧くださいませ。
フラワーデザイン=海外発祥のもの
最も古いものは、古代エジプト時代の王の墓に、睡蓮と蓮のアレンジメントが残っていて、ニューヨークのメトロポリタン美術館に展示されているとのこと。花びらを重ねたカラー、リース、ガーランドなどもつくっていたそうです。すごい!
また古代ギリシア時代は、祭礼のためのガーランドやバスケットに入れたまき花。月桂樹のリースなど。
*こちらも簡単な説明ですが、詳しく知りたい方はウィキペディアをご覧くださいませ。
注)ここからはあくまでも私の勝手な感想です。↓
花の経歴も入っててすみません。↓
実は学生の頃池坊を習っていました。学生寮に住んでいたのですが、週に一回生け花教室がありなんとなく習い始めました。「初伝」という初等科の免状をもらいました。そのあとまたなんとなく辞めました。
ですが、華道を学んだことで枝・葉・花を生ける三種生けを覚えました。
ただ私は幼い頃から家の玄関・仏壇・電話台のところ・トイレに、その辺に咲いている花を飾っていました。花に対する心得が多少なりともあったのかもしれません。
卒業後、就職したのですが22歳の時1件目の花屋で働き始めます。Nホテルの花屋です。ホテルの花屋は忙しく婚礼シーズンの時は残業に、早出にと、若いからやってこれたのかもしれません。
2件目の花屋は九州一の老舗花屋で、ここではたくさんの経験をさせていただきました。いろいろな花のコンテストにも出場させていただいたり、日本トップクラスのフラワーデザイナーのM氏来福の際にはデモストレーションアシスタント、また地下街ディスプレイ、CM、中洲の高級クラブの生けこみ、などなど。
ここの花屋は、生け花の教室もあり池坊・草月・小原流がありました。レッスンの花組を手伝いながら、個性豊かな先生方の豊富な知識を学ばせていただきました。
前後しますが、ホテルで働いていた頃からここの老舗のフラワーデザイン教室に通っていました。スタッフ募集があればぜひ、と先生にお願いしていて入れたわけです。ラッキーでした。
最終的には講師の資格を取得しました。ですが、花屋でのたくさんの経験が私の大切な宝物です。
私にとって生け花は、枝の面白さを生かし葉や花を添える。シンプルな美しさを表現できるもの。趣のある花瓶に季節の花を1輪だけ挿してさまになる空間美。
私にとってフラワーデザインは、たくさんの花を色を楽しみながら組み合わせるもの。技術力やバランスは大切。
華道もフラワーデザインも花同志が喧嘩しないようにと心がけています。
(結婚式用にテーブル装飾した花・T様用)
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